2. 外にいる場合
電柱やブロック塀などが倒れてくる危険性があるので、近づかないように。高層ビル街にいる場合は窓ガラスや看板が降ってくる可能性があるので、バッグなどで頭を守りながら避難してください。
商業ビルなどに居る場合は、我先にと逃げたくなりますが、出入口に殺到すると将棋倒しになってしまう危険性があります。また、外に出ると窓ガラスなどが降ってくる可能性もあるので大変危険です。
3. 車の中にいる場合
ビルのガラスなどが割れて降ってくることがあるので、しばらくは車の中に留まっておいてください。ラジオなどで情報を収集し、被害が大きければ車を置いたまま避難します。避難するときは、緊急車両の妨げにならないよう、路肩に寄せてから停めて避難する必要があります。このときカギも差したままにしておきましょう。カギを持って行ってしまうと、邪魔な時に移動できなくなってしまいます。
プライバシーを保ちたいと車の中で避難生活をおくる場合もあると思います。しかし、新潟中越地震の際には多くの被災者が車内生活によるエコノミークラス症候群で亡くなられています。できるだけ車内生活は避けた方がいいですが、やむを得ずそうなった場合はこまめに運動などをすることが大切です。
知っておくべき重要事項
1. 家を離れる際には必ずブレーカーを落とす
停電になっているときでも必ずブレーカーを落としてから避難してください。停電から復旧したときに「通電火災」が起こる可能性があります。実際に、阪神大震災での出火原因の6割は通電火災であるとすら言われています。
2. 電話は地震が起きて30分以内に
揺れがおさまって30分くらいは電話も繋がることが多いんだそうです。とにかく最低限の人数に「無事だけを知らせる」ことが大切です。繋がったからと、くだらない話で電話線をふさがないようにしましょう。
3. 避難するときは自転車やバイクで
車で避難する場合は、揺れがおさまった直後に出ましょう(東京などの大都市は車を使わないように)。地震後1~2時間たったらもう車を出してはいけません。救急車や消防車など、緊急車両の妨げになってしまいます。
4. 寝るときはホイッスルを枕元に置く
もしも生き埋めになってしまった場合など、いくら叫んでも声が届かないことがあります。また、叫び続けるということは非常に体力を消耗するので、ホイッスルを持っておくと便利です。できれば常に携帯しておきましょう。
5. とにかく絶対に必要になるもの
絶対に持っておきたいものは「懐中電灯」「バケツ」「帽子」です。帽子はそんなに必要なさそうですが、避難生活では何日もお風呂に入れず髪もボサボサになります。その状態で避難所に行ったり給水に並んだりするのは意外に苦になります。避難生活においてはこうした精神的苦痛のケアがかなり重要になってくるんだそうです。
準備すべき防災グッズ
自分の体力や家族構成などを考慮して、本当に必要なものを厳選しておきましょう。場合によっては倒壊家屋の瓦礫の中を走り、階段や山道を駆け上る状況も出てくる可能性もあるので、極力軽くするのが望ましいです。
地震が起きたときにすべき行動